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ガス爆発 / がすばくはつ トンネル用語集 安全衛生


項目 がすばくはつ/ガス爆発
英語 gas explosion
独語 Gas-explosion
仏語 coup de grisou
意味 油田地帯、炭田地帯、水溶性ガス地帯におけるトンネル工事では、地層中に含まれる可燃性ガス(主とLてメタン)が掘削に伴って湧出する場合がある。この可燃性ガスがある一定の割合で空気と混合した状態すなわち爆発範囲(メタンの場合5%〜15%)内にあるとき、これに着火すると爆発を起こす。坑内においてガス爆発が発生すると一瞬にしてその被害は全坑内に及び大惨事となる。ガス爆発災害の防止対策としては、着工前に十分な地質調査によりガスの滞留状況を知り、その湧出量を予測し、施工中の坑内ガス濃度が爆発限界以下となるように換気設備等の計画をたてなければならない。施工時には常時ガス濃度の測定をガス検知器により行い、爆発限界の30%に達したときは、ただちに退避しなければならない。火源管理として、裸火やマッチ、ライターの携帯禁止(電気火花による着火防止のため)、必要に応じ坑内で使用する電気機器の防爆化を図らなければならない。なお、ガス爆発の防止に関しては労働安全衛生規則に詳細な規定がある。